report 活動報告
多度大社の流鏑馬祭
流鏑馬は京都の下鴨神社や鶴岡八幡宮などなど、全国各地で行われています。それぞれ、古い昔から数々の歴史的な変遷を経て、現代に伝えられています。そのため、各地の流鏑馬は同じ小笠原流の方々が担っていても装いが微妙に違っています。
以前に、三重県桑名市多度町多度にある多度大社に行ってきましたので、その風景をお伝えしたいと思います。
多度大社所在地: 〒511-0106 三重県桑名市多度町多度1681
電話番号: 0594-48-2037
主な神事: 上げ馬神事・流鏑馬祭
主祭神: 天津彦根命
本殿の様式: 神明造
社格等: 式内社(名神大); 伊勢国二宮; 旧国幣大社; 別表神社
この神社では年に二回、馬を使った神事が行われています。一つ目が「上げ馬神事 (あげうましんじ)」 5月4日・5日に行われています。二つ目が「流鏑馬祭」 11月23日に行われています。上げ馬神事では神社の境内にある急な斜面を青年の乗った馬で駆け上がり、その駆け上がれた回数で豊作の吉凶を占うという神事が行われます。
流鏑馬祭りは毎年11月23日。ちょうど美多彌神社では新嘗祭(にいなめさい)の日。この日は天皇陛下が新穀を神々にお供えして感謝し、自らも召し上がる、宮中と全国の神社で行われる最も重要な収穫感謝の祭典の日となっています。今回訪れた2024年は、新型コロナウイルスなどの影響で中止が続き、5年ぶりとなる流鏑馬祭でした。 武士の狩りの装束を着た「射手」が70m間隔で並ぶ3つの的に向けて、疾走する馬から次々に矢を放ちます。
大社は非常にのどかな田園風景が広がる小高い山の中にあり、社務所のある位置からは非常に見通しの良い風景が広がります。そういう意味では、どことなく美多彌神社の風景と似ています。
また、境内には白馬がいて参拝者(特に子ども)の注目を浴びるなか、ニンジンをおやつにもらっていました。さらに、境内に入る手前には立派な馬場が用意されていて、馬と共に歴史を重ねてきた神社らしさがあります。(うらやましい)

【多度大社の傍にある馬場】

【射手の行列が会場に入る様子】

